「とくダネ!」で、ココナッツオイルの認知症の効果を直撃!

さる1月8日、フジテレビの「情報プレゼンター とくダネ!」(毎週月曜日〜金曜日8:00 〜9:50)で、ココナッツオイルがとりあげられました。「認知症に効果?注目のオイル その真相を直撃!」という刺激的なタイトル通り、その効果を検証する実験を行ったのです。
認知症の改善に役立つ!?

梅津弥英子アナウンサー「小倉さん、ふだん、認知症の対策、なんかやってますか?」 小倉智昭「対策しているかどうか、おぼえていない」 梅津アナ「じつは認知症のひとつであるアルツハイマー病の改善に役に立つ可能性があると注目を集めているものがあるんです。それがこれです。なんだかわかりますか? その真相を直撃しました」 1月8日(木曜日)のフジテレビの情報番組「とくダネ!」の「真相チェイス!直撃御免」というコーナーは、こんなふうに始まります。 もちろん、その「注目集めているもの」とは、JFDA理事長の白澤卓二教授が日本に紹介したココナッツオイルのことです。わが国で大きな問題になっている認知症について番組ナレーターは、「認知症患者の数は約460万人以上」「完全に治癒する治療法はない」と語ります。 そして、「ココナッツオイル アルツハイマーに効果」という2014年2月3日付けの産経新聞の記事を紹介。 「ココナッツオイルとはココナッツの実からとれる油で、白いゼリー状だが、25℃超えると透明な液体になる。いまやスーパーなどで簡単に入手できるココナッツオイル」 「体に取り入れても、塗ってもいい」「ミランダ・カーも使っている」というココナッツオイルについての街の若い女性の声を紹介しつつ、ナレーターはこう続けます。 「それがいま、ある高齢者施設を見てみると……ココナッツオイルであげたとんかつ、半年前から揚げ物や米を炊く際にココナッツオイルを使用はじめたという」 この高齢者施設の三浦真澄代表取締役会長はこう証言します。 「脳の働き方に効果があるということを期待はすごくしています」

ここで、認知症の症状軽減にココナッツオイルがきくことを報告したメアリー・ポート医師の紹介となる。ナレーターがこう語る。 「ココナッツオイルが注目されたのはアメリカ人医師の報告だった。 メアリー・ニューポート医師。 若年性アルツハイマーになった夫スティーブさんを救う方法ないかと懸命に調査し、出会ったのがココナッツオイル。毎日スプーン2杯のココナッツオイルを食事にまぜ、食べさせた」 夫のスティーブさんが描いたという、例の時計の絵が紹介されます。 ココナッツオイルを摂る前、2週間後、37日目、日ごとにより正確に描けるようになっていった、と。

「アメリカでは多くの患者さんがココナッツオイルを試し、3人に2人ぐらいはスティーブさんのように改善することがわかった」とこのレポートを日本に紹介した白澤教授が語ります。
ココナッツオイルのテスト
「教授の協力の下、アルツハイマー病をわずらうかたにココナッツオイルを摂取してもらうテストを番組は行います。 八王子の介護老人施設で、30分前に食べたものを覚えていないという中沢きみさん(91歳)に、ココナッツオイル摂取前と後で、認知症の程度をはかるテストを試みたのです。 「覚えたことをどれだけ記憶していられるか」を試すテストとして、中沢きみさんは医師からこう質問されます。

「742を逆にいってください」 正解は、247です。 きみさん「742、742、742」 後日、この映像を見たきみさんの娘の恵美子さんは、苦笑い。 「『か』で始まる単語をいってください、という質問に、きみさんはこう答えます。 「カラス、かもめ、火事。カラ……、カゴメもいいましたね、火事も言いましたね。カラスもいいましたね、かもめもいいましたね」 このあと、200ccの豆乳におおさじ2杯のココナッツオイルを入れて飲んでもらい、3時間後に同じ質問をします。きみさんは最初の質問にこう答えます。 「742、247」 「わあ、違うねえ、信じられない」と歓びの声をあげたのは、後日このVTRを見た娘の恵美子さんです。 「か」で始まる単語テストの答です。 「かし、かも、火事、かそう、かりんというお菓子、あとはね、かもめ、あとは、カジカ、カレーライス、カチューシャ」 恵美子さん「考えられない、カチューシャなんて言葉が出てきてびっくりした」 このほか、絵を見て動物の名前を答えるテストも行われ、完璧とは言えないものの、家族も驚く結果となったことが報告される。 ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸に注目し、研究を重ねているメーカー、日清オイリオの中鎖脂肪酸事業化推進室の土屋欣也室長が取材にこう答えます。 「エネルギーになっていく過程で、中鎖脂肪酸から、体にとって重要な物質が出来てくることがわかりました。それがケトン体という物質です」 中佐脂肪酸を摂取すると、肝臓でケトン体がつくられる。医学的な説明をするのは、白澤教授です。

白澤教授「アルツハイマー病の神経細胞がグルコース、ブドウ糖が使えない、ガス欠状態にあるということがわかってきまして、このケトン体というのはエネルギーとして使えるということなんですね。ですから、ガス欠に陥ったエンジンに、ほかのエネルギーが供給されたので、脳がちゃんと動き出した、こういうふうに理解してもらえばいいですね」 アルツハイマー病は、脳のエネルギーであるブドウ糖を効率よく使えていない状況であり、ブドウ糖の代わりにケトン体が脳のエネルギーになるということが、 「いままでわかってなかったということですね」と白澤教授は率直に語る。
ケトン体っていいものではない?

ケトン体がブドウ糖の代わりに脳のエネルギーとなる。それはココナッツオイル摂取後、3〜4時間後にピークとなり、ゆるやかに下がっていく。 それは誰にでもあてはあることなのか? 番組は、さらにほかの3人の患者さんにもココナッツオイルを摂取してもらい、意外な結果が出たことを告げる。 アルツハイマーをわずらう、84歳のある患者さんは、ココナッツオイルを摂取する前と、摂取した3時間後で、動物のイラストを見て、その名前を答えるテストで次のような結果を得たという。

正解 摂取前 摂取後 ライオン とら ライオン サイ いのしし カバ ラクダ ラクダ ラクダ 正解が2問に増えた。カバは惜しかった。 76歳の患者さんは、11時10分の時計を描く、という質問で、3時を指す絵を描いた。ココナッツオイル摂取後、針が11と10を指した絵を描いた。 「今回は4人を対象にしたもので、(ココナッツオイルの効果が)すべての人にあてはまるわけではない。認知症の原因物質を抑える働きがある可能性も指摘され、さまざまな研究が進められている。認知症を治す方法はない。その常識がくつがえる未来は来るのだろうか」 とナレーションで釘を刺しつつ、スタジオでココナッツオイルが紹介される。 梅津アナ「白澤先生によりますと、ココナッツオイルを選ぶ際は、ラベルの裏を見て、中鎖脂肪酸の割合が高い物、60〜80%のものを選ぶといい、ということをおっしゃってました。 ただ、改めて申し上げますが、このココナッツオイル、アルツハイマーに効果があることが示されたわけではありません。あくまでも、症状が改善する可能性があるということで注目を集めている、ということでご紹介させていただきました」 小倉「これ、肝臓でケトン体がつくると、脳の動きが活発になるの? でも、ケトン体って、糖尿病の人にとってはあんまりいいものではないような気がしちゃうんだけど?」 従来の医学では、ケトン体は「悪もの」とされてきました。それが近年変わってきたのです。小倉智昭さんの疑問は、これまで常識とされてきた知識に基づくもので、過去の常識からすればきわめて正しいのです。こういう人にこそ、ケト検の講習をぜひとも受けていただきたいものです。








